BLOG

2023/11/09 11:59

和歌山 田辺の生地屋

布とヌノコモノehです。


先日友人に連れられて海南市と和歌山市へ繰り出しました。
今回は黒江編です。


黒江は昔、うるしの町だったとは、
知っていたのですが、
盛んだったのは過去の話と認識していました。


初めて訪れた『漆器祭り』
当初、それほど興味が無く、
友人たちとゆっくり話せるドライブのつもりでした。

訪れたことのないメインストリート
露天に沢山のお店が並びます。
(普段は店舗がなく、卸をされている業者さんが多いそうです。)

素敵で豊富な漆器たちが、
なんともお買い得な価格で売られていて
道を進むにつれて、
私たちのテンションもどんどん上がっていきます!


漆器は良いモノとわかっていても
普段使いできなかったのは、
そのお値段。
ハレの日の為に、大事にしまい込んでしまっていました。


でも、時々
木のスプーンを口にしたり、
木の器の優しさに目覚めていたこの頃
(子供が小さい頃は、割れない木の器が良いなとつくづく)


洗練されたデザインの漆器たちが
お値打ち価格で並べられているのを発見する度、
興奮して、
久しぶりに購買意欲が止まりませんでした!!




裏通りに入ると、
戦前からの古い建物のお屋敷がありました。
立派な蔵や中庭・・


重要文化財もあり。
明治、大正時代かも・・

当時の生活を垣間見えるような
道具が多々ありました。

Q.これなんだと思いますか? 答えは最後に・・




お庭や植物のあしらいも素敵すぎる!
ご先祖から代々受け継がれた
丁寧な暮らしぶりを
拝見できました。
きっと徳川のお膝元で漆器文化が発展したのですね。

今年度、県で唯一選ばれた
女性の伝統工芸師さんにもお会いできました。
職人って憧れる・・


友人がお取り置きをしたものがあるので、
次回は、古民家を改装されたカフェで、お食事するのを楽しみにしています。

雰囲気をお伝えしたくて、リールを残しました。
良かったらご覧ください。


漆器祭りは毎年11月の第一土日のようです。
近くなったら要チェックです!!


地元出身の友人が、寂しくなった海南を嘆いていましたが、
余所者目線の私からすると、可能性で溢れている!!
見付けられていないだけで、
なんて素敵な町だろうと。

すでに来年が楽しみな私です。  


最後にクイズの答え
A.提灯入れ だそうです。
街灯が無い時代、
提灯は、暗い道を照らす懐中電灯のように、
日常使いされていたそうです。
家紋の入った漆塗りの木箱
物の置き場が決まっていたのですね。